【イベント列車対決】は「月見列車」に軍配!
9月です。「夏休み」と「紅葉の季節」に挟まれた時期で、しかも台風がよく来る・・・そんなイメージをお持ちの方も多いのでは?その一方で、ニッポンの風情を感じる9月ならではの風物詩もありますよね。先月、「駅すぱあとアンテナ」の「駅すぱ・どっち方面」コーナーは「イベント列車対決」。「月見列車」と「鈴虫列車」、どっちに乗ってみたい?というお題でしたが、結果は「月見列車」に軍配が上がりました!圧勝といってもいいかもしれません。それでは、皆さんからいただいたコメントをご紹介しましょう。
まずは「月見列車」派の皆さんのご意見。
- ●月見列車ときたら"銀河鉄道の夜"とイメージが重なったため月見列車を選びました
- ●ほかに余計な明かりの無い中を静かに列車で走っている風景を想像するだけで何だかゆったりした気持ちになれます
- ●月見団子を食べながら、ipodからお気に入りのjazz。巨大な月を横目に一面のすすき野を走る単線電車。少年の日の原風景が広がります
- ●やっぱり、晴れた夜は煌々とした月を眺めながら、ビール片手に一杯がサイコーではないでしょうか?
「月を肴に一杯!」という方、けっこういらっしゃいました。なんとも乙ですよね。そして、今回ご紹介しようと思っていた「姥捨」をオススメするご意見も。
- ●月とともに月明かりに照らされた景色も良いと思います。特にお勧めは長野のJR篠ノ井線、姨捨駅周辺は"田毎(たごと)の月"といわれ棚田に映る月が有名なところです。加えて姨捨駅周辺からの善光寺平の夜景はすばらしく、車窓から見る日本3大夜景のひとつでもあります。月と夜景両方楽しめてしまいますよ。どうぞお出かけ下さい
山の斜面に段々と連なる田んぼ。その田んぼごとに月が写るとのことから"田毎の月"。いつまでも残したいニッポンのふるさとの風景です。その他、いわゆる「月見のイベント列車」ではありませんが・・・
- ●以前に山陰本線でキハ58系を使って運転されていた「いさり火」号
- ●最近まで運転されていた木次線の「奥出雲だんだんおろち号」
- ●中央本線「あずさ号」の車窓からみた初秋の月
などが素晴らしかったとの声もありました。
一方、「鈴虫列車」派の皆さんは
- ●鈴虫の音色を聴きながら、薄暗くした雰囲気の中でビールなど・・・月見列車は自分でもアレンジできそうだが、鈴虫列車は用意してもらわないとね
- ●最近しんみり耳を傾けることもなく過ごしているので、響く虫の音と列車の音に包まれて、旅をしてみたいと思います
- ●月は1つしかないので、直線を走る区間じゃないと疲れる気がします。鈴虫なら音をゆっくり聴くので癒されそうですね。それなりに鈴虫の数も必要ですが・・・
- ●当日の天候に左右されにくいというので選択しました。ただし「月見列車」がかつての特急「月光」や「あかつき」の復刻車両でしたら話は別です
といったご意見が主流でした。
実際に「鈴虫列車」を運行しているのは、冬の「ストーブ列車」で有名な津軽鉄道
です。10月中旬まで、すべての列車が「鈴虫列車」化。職員の皆さんが卵から育てたそうです。鈴虫たちは「メンバーチェンジ」制(笑)。鳴き声が弱ると、始発の津軽五所川原駅に置かれた飼育箱に戻されるとのこと。「なかなか鳴かない」なんてこともあるらしいですが、それはご愛嬌。季節を感じてもらおうと、卵から育てて車内を演出する・・・その心意気がステキだなぁと思います。
機会があれば、ぜひ両イベント列車の旅を楽しんでください。