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駅すぱ・どっち方面

【電車でのんびり田舎の旅対決】は「蒸気機関車」に軍配!

蒸気機関車

「駅すぱあとアンテナ」9月号の「駅すぱ・どっち方面」コーナー、そのお題は「電車でのんびり田舎の旅、乗ってみたいのはどっち?」でした。結果は「蒸気機関車」の勝利!しかしながら「トロッコ列車」も健闘しましたヨ!両者とも観光誘致の目玉として全国津々浦々で走行しています。

まずは「蒸気機関車」派の皆さんのご意見をご紹介。

  • ●やはり蒸気機関車の旅のが良いのは天候や季節を気にせずに楽しめる所、トロッコ列車は乗ってると森林地帯が多いと爽やかだけど結構寒くなるんですよね。両方を楽しむには大井川鉄道ですよね
  • ●力の塊から繰り出されるような迫力の蒸気機関車に乗ってみたいです
  • ●昔懐かしい蒸気機関車と石炭の臭いを経験したい
  • ●トンネルに入るから、煙が入るので窓を閉めなさいと親に言われたこと。駅で機関車が動き出すときの一瞬の車輪の空回りなど。懐かしい思い出があります
  • ●小学1年生の時、小学4年生の兄と二人で、岡山から釧路の祖母の家に日本海側を蒸気機関車で行った。煙吐きながら走る列車の窓から顔を出し、青森に着いた時に二人の顔が真っ黒だったのを、懐かしく思い出す
  • ●東海道本線「垂井駅」近くに住んでいた小学生時代(昭和10年代後半)、垂井駅から関が原駅までの急勾配を二重連のD51に押された列車に乗った記憶が忘れられない。シュシュと喘ぎながらゆっくりと登る。一方、任務を終え、関が原駅から垂井駅へと回送される蒸気機関車はカタンカタンと気持ちよく下っていく。下って行く列車が「上り」と言われるのが子供心に疑問に思った

懐かしむ方、乗ったことがないので体験してみたい方、さまざまなご意見がありました。

一方、トロッコ列車を推した皆さんの中には、蒸気機関車特有の「煙」がネックだというご意見もありました。

  • ●SLの旅が煤だらけになった経験から昭和30年代に電化が進められたことを喜んだものとして、蒸気機関車の力強さよりトロッコ列車の清々しい開放感を好みます

もちろん、その開放感を推す声もたくさんいただきました。

  • ●京都の嵯峨野を走るトロッコ列車。川には保津川下りの遊覧船なんともいえない景色です
  • ●とても、迷う・・。秋のシーズンならば、トロッコ列車を選びます。紅葉した山を眺めるのはこちらのほうが、いいな。風や山の香を楽しめそうです
  • ●ハワイで新婚旅行のときに乗ったサトウキビ列車を思い出しました。懐かしい。当時を思い出して思わず嬉しくなりました。うふふ。トロッコ列車。すがすがしい風がどんどん吹き抜けて、嫁さんの髪がなびいて。アーっ。懐かしい。いいですね。トロッコ列車。また、久しぶりに乗ってみようかな

トロッコ列車いいですねー新婚旅行でトロッコ列車!妬けます!

ではここで、トロッコ列車と蒸気機関車についての情報をいくつかご紹介しましょう。皆さんのコメントをみていると、関西圏にお住まいの方はトロッコ列車乗車体験をしたことが多いように見受けられました。関西には、3段式のスイッチバックで上り、有名なループ橋「奥出雲おろちループ」を望む木次線トロッコ列車車「奥出雲おろち号」や、京都の嵯峨野観光鉄道など、有名なトロッコ列車がいくつも走っています。そこで関東の皆さんにちょっと耳寄りのニュース。わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車「わたらせ渓谷号」は現在、大間々駅と足尾駅間を走行していますが、来年4月より東武線が乗り入れている相老駅まで延伸することになりました。浅草駅から出ている特急「りょうもう号」とのスムーズな接続が可能になり、今まで以上にお手軽にトロッコ列車を楽しめるようになります。

一方、蒸気機関車のニュースをひとつ。JR北陸線で期間限定運行されている「SL北びわこ号」で、この秋より懐かしい催しが始まります。それは「汽車土瓶」入りのお茶の販売。昭和40年代にポリエチレン製の容器が登場するまで、お茶の車内販売は陶器製の土瓶が主流でした。これが新たに復活し、駅弁とセットで販売されるとのこと。ただでさえ懐かしいSL、その車内で土瓶を傾けてお茶を飲む・・・まさに「懐かしさ、極まれり!」といったところでしょう。

この秋、蒸気機関車やトロッコ列車の旅を楽しみませんか?トロッコ列車に乗る方は寒さ対策も万全で臨んでくださいね!