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駅すぱ・どっち方面

【電車とクルマ】対決!2008年の旅行は「電車」派が多数!

ガタゴト揺られて電車の旅

「駅すぱあとアンテナ」12月号の「駅すぱ・どっち方面」コーナーは、電車とクルマ対決。旅行の「足」として、どちらをよく利用したかをお聞きしましたが、結果は「電車」の勝利!いろんな意味で、電車での旅行が注目を集めた年だったといえそうです。

「電車」派の皆さんのコメントでもっとも多かったのが

  • ◇『ガソリン代が高いのと、環境に配慮すると電車に落ち着きました』

というご意見でした。現在は再び下落しているものの、ガソリン価格は一時期どこまで上がってしまうんだろうか・・・と思うほどでしたよね。

  • ◇『断然電車です。免許を持っていないのもありますが・・・今年初めて29歳にして18きっぷで旅しました!ローカル線を夕方に乗ると、高校生やサラリーマンの姿など、地方線がその地域に欠かせない足となっていることを思います。きっと来年も電車の旅が多くなることでしょう』
  • ◇『秋田へ行きました。上野から寝台特急あけぼので。角館や田沢湖など。久しぶりの寝台車でした。11月は、やはり寝台特急北陸で金沢へ。北陸自由きっぷで、高岡(氷見)、富山へ。さらに宇奈月温泉にまで足を伸ばしてみました。列車の旅ものんびり車窓から景色を眺められて、普段見ることができない空間に運んでくれました』

青春18きっぷでのローカル線の旅や、寝台特急の旅。単なる目的地への移動手段ではなく、移動そのものも楽しめるところが電車の旅の魅力といえそうです。

  • ◇『夏休みに九州に帰省中である小学3年生の娘を迎えに行った時のことです。にちりんシーガイアで隣にリュックひとつで乗り込んで来た娘が、私が準備したおやつとジュースを口にしながら、とても楽しそうに車内で話してくれました。窓の外を流れる風景と、家族に会えるうきうきした気分で、娘の瞳がきらきらと輝いてみえました。新幹線に乗り継ぐ、短い時間がとても印象的でした』

とても素敵な経験ですね!クルマの旅でも皆で話はできますが、膝を突き合わせて表情を見ながら会話を楽しめる。これも電車の醍醐味です。とりわけ、ご年配の方は電車の旅を積極的に楽しんでいらっしゃるようです。

  • ◇『ワイワイがやがや電車ならではの旅は参加者全員に共通の思い出が残り、何時会っても飲み会でもまた、ワイワイがやがやできるのが好きですね。時間に縛られる業務の旅をしなくなった、現役引退した我々の特権です』
  • ◇『クルマはさんざん利用した年齢なので、今は移動中、自由に過ごせて渋滞の無い電車の旅が好きです』

その中でも・・・

  • ◇『娘が列車おたくになりかけた!』

お子さんにも大人気(笑)。大いに興味を持っていただいて、大人になってからも電車の旅を楽しんでもらいたいですね。

一方、「クルマ」派の皆さんのコメントは・・・

  • ◇『2児の父です。子供が小さいので長い時間電車での旅は子供に厳しいので車が多いです。あと電車は環境にいいのですが家族で乗車すると電車賃よりガソリン代の方が安いというのも車が多い要因です。私としては電車だと運転しなくて済むので電車の旅もいいなと思います』
  • ◇『ガソリン代が高くてどっちにしようか考えた年でした。電車の運賃とETC割引…結局移動する人数で決めましたが、ETC割引は燃料費高騰を上回りました』
  • ◇『7人家族…。電車ではなかなか行けませんね。8人乗りのワゴンでみんな揃ってわいわい楽しく!です』

なるほど、移動する人数によっては、なかなか電車ですと厳しい面もありそうですね。家族揃って8人乗りのワゴン!すごい楽しそうです!また、『ペット同伴だから』『釣りに行く為どうしても現地での移動が多いので、小回りの効くものを利用する』といったご意見もいただきました。

  • ◇『息子と九州縦断旅行をしながら列車の写真を撮ったことが楽しい思い出でした。とくに「ゆふいんの森」を追っかけたのは楽しかったです』

家族でドライブ車の旅こちらも納得!クルマの旅をしつつ、電車と風景が一体化した情景を写真に収める・・・これも電車の楽しみ方のひとつですよね。

さて、2009年の旅は、皆さんどちらの利用が多くなるでしょうか。電車の旅で注目したいのは、今年の3月で惜しまれつつも廃止となる寝台特急「富士」と「はやぶさ」です。「速さ」で選ぶなら飛行機や新幹線ですが、「旅情」で選ぶなら、やっぱりブルートレインの魅力は計り知れません。ぜひ廃止までに乗ってみたいところです。

そしてクルマ。現在、不況に見舞われている自動車業界ではありますが、今年は大手自動車メーカーから電気自動車がリリースされるとの噂もあります。家庭の電源からも充電できる電気自動車は魅力的ですが、搭載されるリチウムイオン電池が高価な点や、電気を供給するスタンドの普及など、まだまだ課題はあるといえるでしょう。それでも今年は「エコ」なクルマが本格的に台頭する「足がかり」の年になりそうです。状況に合わせて、環境に優しい電車とクルマを使い分けて、楽しく旅行したいですね。