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駅すぱ・どっち方面

【どっち方面?】 "京王駅弁大会対決"は「峠の釜めし」に軍配!

峠の釜めし

メールマガジン「駅すぱあとアンテナ」で皆さんに「二択」していただくコーナー「駅すぱ・どっち方面?」。今回は、京王百貨店新宿店で先月開催された「第43回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」で人気を博す、群馬県横川駅の「峠の釜めし」と、北海道森駅の「いかめし」の対決でした。結果は「峠の釜めし」に軍配!ですが「いかめし」に思い入れのある方も大勢いて、あらためて駅弁の人気を感じました。

さて、「釜めし」派で多かったのが、「一度食べてからファンになった」というコメントです。

「昔父親のお土産で食べてからのファンです。出張したときは必ず買って食べています」
「昭和40年代には、会社の出張時によくたべた懐かしい駅弁です。駅弁売りの方々の発車の際の、笑顔とお礼の姿勢が今でも忘れません」
「私は信越方面に行くときは必ず横川の峠の釜めしを買います。若いときはスキー。今はドライブインで、72歳の今でも愛しています」
「長野新幹線が通る以前から信越線を利用しておりました。その当時は、特急あさまが車両の連結や分離で必ず横川駅に長い時間(多分15分くらいですか)止まりました。その時間を利用して、よく峠の釜めしを買いました」
「EF63が引っ張って峠越えした当時、碓氷峠を登っていく車内でよく食べたものです。横軽(編集部注:JR横川~軽井沢間のこと)が廃止になっても、たまに食べますが、その当時のことを思い出しながら、食べています」

などなど、たくさんのコメントを頂きました。

また、釜めしを食べたあと、容器が利用できるところがいいという意見も多々ありました。具体的に多かったのは植木鉢。その他にも、「釜でお粥を炊くと凄く美味しいので、母にも喜ばれました」といったコメントもありました。もちろん、皆さん「味」に対する評価も上々。「何回食べても飽きなくて癖がない味です」といった意見や、具として入っている鶏肉が最高!アンズも美味しい!といったコメントも頂きました。

一方「いかめし」派の皆さんも、一度食べた経験から好きになった方が多くいました。

「温めても充分おいしいけど、やはり森駅まで行って出来立てをイカの香りと食したいですね。カミさんと行った旅の記憶がSL函館大沼号と共に、甦えってきますよ」
「先の大東亜戦争時、6歳まで北海道茅部郡森町の叔父さん、叔母さんのところに疎開していました。森町はいかめしの発祥地です。その後も何度か訪れ本場のいかめしをいただきました。浅草の松屋デパートで北海道物産展があると、懐かしく買って帰ります。今では私にとって第二の故郷の味になっています」

また、

「いかめしなるものが北海道・函館本線に存在することを知り、是非食べてみたいと北海道旅行中、札幌駅から函館駅まではJR(スーパー北斗)を利用し、わざわざ森駅下車。休日の夕方だったためか?売り切れ、2個食べるぞと張り切っていたが残念。他の駅弁を買い、1時間半待ちで次の列車(北斗)で札幌へ・・・」

といった意見も。釜めしに比べて食べる機会の少なさも、逆にありがたみにつながっているのかもしれませんね。

いかめし

さて、今年の京王駅弁大会も盛況のうちに終わりました。毎年足を運んでいますが、個人的には今年がいちばん混んでいたような気がします。大会スタート後のはじめての日曜日、朝10時ちょっと前に行ったのですが、新宿駅地下にデパート開店を待つ長蛇の列!その日は泣く泣く諦めて、家に帰って再び寝ました。泣き寝入りとはこのことですね。後日改めて赴くと、やっぱり「峠の釜めし」は特等席!会場入り口付近で限定販売していました。そして「いかめし」は会場の実演販売コーナーの奥。ここもやはり長蛇の列!その場で作る実演販売は臨場感タップリ。そして税込470円という安さも人気の一因でしょう。もち米ゆえ、イカが小ぶりでもお腹にしっかりたまるんですよね。

その他、人気のほどを感じた駅弁は、例年通り山形県米沢駅の「牛肉どまん中」。今年初参加の島根県松江駅の「およぎ牛弁当」、静岡県富士宮駅の「富士宮 やきそば弁当」も大人気でした。やきそば弁当は正午くらいに赴いてもその場で買えず、15時から販売する分の整理券が入手できるくらいの人気ぶり。なにしろ甘いソースの匂いが漂ってくるんですよ!それは人気が出るに決まってる!

というわけで、今後も「駅すぱあとブログ」および「駅すぱあとアンテナ」では、全国津々浦々の駅弁や駅弁フェアをチェックしていきます!ぜひ旅路のお食事の参考にしてくださいね!