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駅すぱ・どっち方面

【桜の名木】対決は「三春滝桜(福島)」に軍配!

「三春滝桜(福島)」

「駅すぱあとアンテナ」3月号の「駅すぱ・どっち方面?」コーナーは、「桜の名木」対決。「三春滝桜(福島)」と「山高神代桜(山梨)」の対決となりまし たが、結果は「三春滝桜」に軍配が上がりました。さっそく、「三春滝桜」に一票を投じた皆さんのコメントからご紹介しましょう。

  • ◇『あのしなやかな美しさは絶品、ずっと見ていたくなります』
  • ◇『滝のような枝から雪のように降りしきる花びらを見てみたい。ちょうど今日(2/29)、雪が降っているからでしょうか』
  • ◇『寺の境内にあるものより、自然界の中で育った「三春滝桜」は周りの風景とのマッチングが素晴らしいです』
  • ◇『どちらもぜひ見てみたい桜ですが、復興の意味もこめて、福島の紅しだれ桜に1票!毎年必ず咲く桜を見て、自然の輪廻・生命力を感じます』
  • ◇『仙台には新幹線で何度も往復をし、何時か途中下車をし三春滝桜を見たいと思っています。昨年は震災で大変な年でした。今年こそ元気に咲いている桜を見に行きたいものです』

しなやかでありつつ、自然界の力強さをも感じる三春滝桜は、エドヒガンザクラ系の紅しだれ桜。滝のように桜の花が枝垂れる様子から、その名がついたといわれています。今回は、復興を祈念する意味を込めての投票もたくさん寄せられました。

  • ◇『奈良の吉野山の全体が桜で覆われるのも圧巻ですが、山桜で色が淡いのがちょっと残念に思います。「淡いのが桜の良いとこや」と言う人もいますが人それぞれですね。ワシは三春滝桜が見てみたいです』
  • ◇『しだれ桜というのは、なかなか見られないと思います。特に巨木は貴重です。岐阜の淡墨桜(うすずみざくら)は見たんですけどね~』
  • ◇『しだれ桜の美しさを感じさせます。京都にも古木として醍醐寺にしだれ桜がありますが、桜でありながら、三春滝桜は雄大で自然の息吹を感じさせます』

"しだれ桜"に惹かれる方も多数いらっしゃいました。三春滝桜、山高神代桜と並び「日本三大桜」に数えられる淡墨桜も、美しさと力強さが備わっていてステキですよね。

  • ◇『私は、三春のしだれ桜が大好きで毎年お花見に行っています。しかし、毎年観光客が増えて、写真を撮るのも、ままならなくなってしまいました。最近はただただ観賞するだけになっています。しかし、よい桜です。今年も行くことにしています』
  • ◇『郡山からいわきに向かう磐越東線(ばんえつとうせん)の途中にある三春は、行こうと思いながら行けていないところです。三春駒、三春城も興味があり訪ねてみたい城下町です』
  • ◇『私は福島県の会津地方生まれなのですが、三春の滝桜は見たことがありません。毎年、写真やTVなどで紹介されるので、是非一度はと思っています。大勢の方が東北の応援を兼ねて見物に行ってもらえたら嬉しいです』

毎年、三春滝桜鑑賞に出かけていらっしゃる方のコメントからは、改めて「何度も見たくなる桜」だということがヒシヒシと伝わってきます!その一方で、行きたいと感じていても、まだ足を運んでない方も多くいらっしゃいました。

昨年は震災の影響で滝桜観光対策は見送られましたが、今年は観光客の受け入れ態勢も万全を期すとのこと!東京駅から郡山駅まで東北新幹線を利用すれば、東京から三春駅まで、わずか1時間半程度です。また、4月14日(土)から22日(日)の期間には、三春駅から臨時バス「滝桜号」が運行しています。滝桜だけでなく、「さくらの公園」「ダム資料館」「三春の里 田園生活館」なども巡ることができますよ。三春滝桜のFacebookページでは開花状況なども逐次掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。

三春滝桜 Facebookページ

さて、次は「山高神代桜」を選んだ皆さんのコメントです。

  • ◇『樹齢2000年の太い幹から、周囲に枝を大きく伸ばして花を咲かせている組合せの雰囲気が大好きで、歴史を感じさせてくれます』
  • ◇『今もって必死に咲かし続ける姿は凄い。両方を見ましたが、やや枯れかかってきている神代桜が今後も咲き続ける事を祈ります』
  • ◇『樹形(樹景)は三春滝桜だが、日本最古の桜こだわって山高神代桜に会いたいですね』
  • ◇『東京から日帰りで行けるので、今年はぜひ鑑賞したいと思います』

山梨県は北杜市にある日蓮宗のお寺、実相寺。その境内に、日本最古といわれる山高神代桜があります。昭和30年代に台風で主幹が折れてしまいましたが、残った枝…枝といっても通常の桜の幹くらいの太さですが、今もなお美しい花を咲かせています。確かに、樹形は"三春"かもしれませんが、なにか"老いの美学"といった美しさが神代桜には備わっているような気がします。

  • ◇『取り敢えず日本最古の桜を拝んでおきたい』
  • ◇『見た目は、三春滝桜ですが、数年前にお邪魔した山高神代桜の老木の前に立った時、思わず合掌し頭を下げた事を思い出します』
  • ◇『地元京都には桜の名所が多数あり毎年大勢のお客様をお迎えしています。日本最古のさくらさんにお逢いしたい(尊敬の念を込めて「観る」とは言わず)ですね』

「山高神代桜(山梨)」皆さんからのコメントを読んでいて、実におもしろいなと感じたのは、「拝む」「逢う」といったように、位の高いお坊さんに会いにいくような心持ちの方が多かった点です。「思わず合掌し頭を下げた」という神聖な気持ち、ぜひ味わってみたいものです。

山高神代桜は、例年3月下旬から咲き始めるそうですが、今年は1週間ほど遅れているそうです。実相寺までのアクセスは、JR中央線の日野春駅からタクシーで約15分。ちなみに4月1日からは、山高神代桜へのアクセスに便利な「清流と甲斐駒ヶ岳周遊バス」がJR中央線の韮崎駅から運行されます。ぜひとも、日本最古の桜に"逢いに"行ってみてくださいね。

実相寺