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駅すぱ・どっち方面

【郷土グルメ】対決は「石狩鍋(北海道)」に軍配!

石狩鍋(北海道)

「駅すぱあとアンテナ」1月号の「駅すぱ・どっち方面?」コーナーは「郷土グルメ」対決。冬ということで、「石狩鍋(北海道)」と「水炊き(福岡)」の対決となりましたが、結果は僅差(数票差!)で「石狩鍋(北海道)」に軍配が上がりました。さっそく「石狩鍋」派の皆さんのコメントをご紹介しましょう。

  • ◇『寒いときには、体の芯から温まる「石狩鍋」でしょう。具材に北海道ならではの知恵・経験を感じます』
  • ◇『鮭が酒を呼び暖かさをもたらし…コリャー溜まらんよ!』
  • ◇『水炊きも美味しいが石狩鍋の味噌味がとても美味しいと同時に、鮭の皮のしゃりしゃり感が何ともいえない』
  • ◇『福岡生まれですが、こちらを選びました。鮭が大好きなもので。頭の部分は、皮や目のまわりに脂がのっていて特に好きです』
  • ◇『どちらも食べてみたいとお腹が言っています』

確かにどっちも食べてみたい!特に今年の冬は冷え込みが厳しいため、味噌味ベースの石狩鍋人気が高まったようです。

  • ◇『40年ほど前に北海道をドライブ旅行した時に、はじめて口にしました。「地元のおいしいものない?」とお願いしたところ、「賄い料理だけれども…」とお椀に盛られて出されました。小細工のない絶品ものでした。夢中になって食べた記憶があります』
  • ◇『寒風吹きすさぶガリンコ号から一面の流氷を見た後、宿で味わった石狩鍋、幸せを感じた瞬間でした。北海道は良いですね』
  • ◇『もう40年も前になりますが現役時代、仕事の関係でよく北海道に行きました。ある年の冬釧路に一泊したときに味わった「石狩鍋」のあの味が今も忘れることが出来ません。退職後この味を求めてと思っていながら残念ながら、今なお実現しないまま後期高齢の年代になってしまい、せめてこの「グルメ対決」で思いを果たしたいと思っています』

40年前の感動、しっかりと伝わりました!やはり現地で食べる石狩鍋は格別!心に染み入る味といえるかもしれません。

  • ◇『断然石狩鍋です!!真冬に石狩鍋は欠かせません。すごく暖まりますよ。それに道産子はこの鍋を食べてすくすくと大きくなりましたから!!道産子の命の源です』
  • ◇『石狩鍋を選択します。道産子でもありますが、父親が石狩川を遡上するサケを、引っ掛け針を使ってサケを吊り上げて朝早く帰ってくる…イクラや白子が当時の最高の料理でした。石狩鍋は、ばあさんの味で、イクラの味が母の味でした』
  • ◇『札幌に住んでいましたので冬になると良く食べました。今でも鮭の味が忘れられなくて冬になると思い出しては良く食べています』

今回は、道産子の皆さんからの熱いコメントもたくさん寄せられました。石狩鍋の本場、北海道石狩市では、平成19年度から「石狩鍋復活プロジェクト」を始動。本場の味を楽しめる飲食店がたくさんあります。老舗は「金大亭」。創業は明治13年で、当時建てられた木造建築もいまだ健在!レトロな空間で食べる石狩鍋と鮭づくしコースは、旅の思い出としても鮮明に刻まれることでしょう。

・石狩鍋提供店一覧(社団法人石狩観光協会)



続きましては、「水炊き」派の皆さんから寄せられたコメントをご覧いただきましょう。

  • ◇『こってりよりさっぱりとした感じが良いから。水炊きは家でも楽しめそうだから』
  • ◇『鶏の旨味だしと椎茸や野菜の旨味が濃厚に出ているスープはとても美味いと思うので』
  • ◇『どっちも捨てがたいが…やっぱり女子には鶏肉のコラーゲンでお肌プルプルに!!』
  • ◇『どちらも美味しいので甲乙をつけがたいが、私は「55:45」で水炊きを選択しました。でも酒が進むのは石狩鍋です。鮭に絡んだ味噌が何ともいえない味です』

水炊きを推した方からは「さっぱりとした鶏のダシが最高!」というご意見が多く寄せられました。具から染み出るダシを存分に活かす水炊きは、"シンプル・イズ・ベスト"な鍋といえそうです。

  • ◇『かしわ(鶏肉)好きにはたまらない逸品。そして何より地元の味!!鍋本体を食べるその前に、少量の塩だけで味付けしたスープを飲む事をお忘れなく!!』
  • ◇『鶏だしが最高。九州のポン酢によく合います』
  • ◇『鳥肉をポン酢で食べるのが、私はとても大好きです。今はあまりはやっておりませんが、マロニーも中にいれ、ポン酢にごまだれを少し足して食べます』

つけダレはポン酢が一般的なようですね。九州のポン酢、気になります!「最初にスープのみを味わう」という食文化も素敵ですね。そして、鍋といえば「シメ」です。

  • ◇『水炊きを食べ終わった後、鶏の出汁が効いたスープでいただく雑炊は最高に美味いシメになります』
  • ◇『締めに最後のスープでラーメンが好きです』
  • ◇『シメのチャンポン麺が最高に旨いから』

チャンポン麺は九州ならではですね。どれも美味しそう!お腹が空いてきました…。

  • ◇『福岡在職時代を懐かしく思い出します。初めての時は「えっ水炊き?」って感じでしたが、箸を付けてその美味しかった事、今でもしっかりとこの舌が、喉が憶えています。絶対水炊きです』
  • ◇『石狩鍋は都内でも比較的食する機会があるので…。やっぱり「博多華味鳥(九州福岡)」が美味しいです!』
  • ◇『家庭では味わうことができない福岡「新三浦」の水炊きに一票』
水炊き(福岡)

鶏そのものが違うのでしょうか。やはり現地で味わう水炊きは、ひときわ美味しい気がしますよね。ちなみに、水炊きは明治38年に「水月」の初代店主、林田平三郎さんが考案した料理なのだとか。洋食の「コンソメ」と、中華料理の「鶏を炊き込む」という調理法から、日本独自の鍋として水炊きが誕生しました。いまもなお、「水月」は老舗として営業中。鍋を食べる前に、スープに塩と小ネギをちょっと加えて飲むだけで、「これが水炊きか!!」と思えるはずです!

・博多水炊き発祥の店「水月」

遠い春を想いながら、旅路でほっこりと鍋料理。ぜひお出かけしてみてはいかがでしょう。