昨今、ご当地グルメは各地で行われるイベントや通販で食す機会が増えてきたが、やはり現地におもむいて、その土地の雰囲気や人の温かさに触れてこそ醍醐味が味わえるというもの。名物となった歴史を知れば、味わい方も変わってくるはずだ。特産物をアピールする地域は多い。その大半は、その土地でとれる食材を使って売り出している。しかし宇都宮では“餃子消費量日本一”という結果から、平成二年頃より街が一丸となって盛り上げてきたという面白い背景がある。なぜ、こんなにも餃子好きな人が多いのか…?
餃子を好む理由は諸説あるが、戦争中に中国に進出していた日本軍の駐屯地が宇都宮にあり、忘れられない味となった餃子を日本でも食べたい…という思いから広まり、専門店が増えていったのだという。また内陸という土地柄から、夏は暑くて冬は寒いという厳しい環境を乗り越えるためにスタミナ抜群の餃子が好まれ続けているようだ。
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