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駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2007年8月号

 

 



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「駅すぱあとアンテナ」編集部
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一生に一度は見たい「記憶に残る花火」
秋田県南部に広がる仙北平野。その中央に位置する大曲(おおまがり)地域は県内有数の穀倉地帯として知られている。歴史的遺物も数多く、歴史と自然が調和する物静かなこの地が一年に一度、腹に響く花火の音と、多くの人々の感嘆に包まれる。全国の花火職人がその腕を競い合う、格式高い全国花火競技大会「大曲の花火」が開催されるためだ。

この地で初めて花火大会が「奥羽六県煙火共進会」の名で開催されたのは明治43年のこと。花火を打ち上げること自体が物珍しかった時代ゆえ、東北の名だたる花火師達が集った。その後、「全国花火競技大会」と名乗り、規模は拡大の一途を辿る。高校球児に甲子園があるように、花火師達も普段の鍛練とアイデアを披露するべく、大曲の地を訪れている。

2007年は、第81回目。8月25日(土)に、昼花火競技が午後5時から、夜花火競技が午後6時50分から始まる。花火大会は、打ち上げ発数の多さで規模を語られがちだが、大曲の花火は規模に加え、他のどの大会でも見られないような、独創的な花火の競演となる。まさに「記憶に残る」花火大会だ。

花火のビュースポットは、雄物川右岸の大曲橋と姫神橋の間に広がる河川敷運動公園。約26万平方メートルの広大な公園に、昨年は花火見たさに75万人が集った。 今年の打ち上げ発数は15000発。全国選りすぐりの花火業者が名を連ね、花火を創り上げた職人自ら打ち上げるルールとなっている。まずは「規定演技」ともいえる昼の部からスタート。オーソドックスに丸く大きく広がるタイプの「割物」か、色のついた煙の帯を出す「煙竜」を打ち上げ、その組み合わせの妙で競い合う。

そして夜。こちらはいわゆる「自由演技」だ。大玉が2つ、さらに決められた時間内に音楽をBGMにしつつ打ち上げられる「創造花火」が繰り広げられる。創造花火は、その形やリズム、色、立体感、アイデアなどの点が審査される。子どもが喜びそうなキャラクターを模したものや、芸術性の高いものまで多岐に渡る。打ち上げ前に業者名と花火のタイトルが発表されるので、独自に審査を行いながら観るのも一興だ。

また、創造花火などの競技の合間には様々な仕掛け花火が打ち上げられ、間延びしない演出がなされているのも素晴らしい。毎年テーマを決め、およそ6分間に渡って繰り広げられる創造花火「大会提供花火」も圧巻。こちらは大曲花火協同組合青年部が一年がかりで創り上げる。右写真の「大会提供花火」の打ち上げ幅はおよそ500メートル。花火は一般的に真上に打ち上げられる「縦の展開」が主だが、このように「横の展開」もあると、さながら美しい舞台芸術を見ているような気持ちになる。通常、花火大会で最も盛り上がるのは最後のフィナーレだが、「大曲の花火」に限っては最初から最後までが「フィナーレの連続」といえるだろう。

「大曲の花火」期間中は、街全体が花火一色。駅前の商店街にも花火に関連した土産物が並ぶ。商店街の中ほどにある「大曲花火屋(大仙市大曲通町3-3 1階)」では、実物の花火や新作花火コレクション、全国の花火業者の半纏などが展示されているので、一度覗いてみてはいかがだろう。
秋田県大仙市 雄物川右岸河川敷(大曲橋下流)
JR大曲駅より徒歩30分
平成19年8月25日(土)
0187-62-1262(大曲商工会議所)
雑学メモ
■「昼の花火」も魅力たっぷり!
「大曲の花火」では、全国的にも珍しい「昼の花火」を見ることができます。「光」をメインにする夜の花火と違い、こちらは青空のキャンバスに見立てた「色彩」の勝負です。たとえば夜の「菊」は光でその姿を描き出しますが、昼の「菊」は煙で描かれます。夜のようにパッと広がるのではなく、ゆっくりと形をなしていく様子も味わい深いものがありますよ。
日本三景のひとつ、瀬戸内海に浮かぶ厳島(通称 宮島)。その象徴といえるのが、寝殿造りの社殿、海にそびえ立つ大鳥居、朱塗りの回廊など、木造建築の「美」が凝縮した厳島神社だ。瀬戸内海の海、背後に広がる弥山原始林の色濃い緑が、美しさをさらに強調している。神社は「文化遺産」として、さらに海と森が織りなす景観が「自然遺産」として世界遺産に登録され、双方を備えた「複合遺産」として世界各国から観光客が連日訪れている。

宮島水中花火大会はお盆の時期、厳島神社沖合い海上で行なわれている。今年の開催日は8月14日(火)。午後7時50分から8時50分までのおよそ1時間に渡り、第1景「預かりし神の島」から第7景「受け継ぎし流るる時の間」まで、7部構成で展開される。水中花火を含む約5000発の花火と、世界遺産との饗宴だ。

空に打ち上げられる一般的な花火と異なり、水中花火は海や湖などの静かな水面で「消費」される。写真にあるように、花火が水面の上で半円状に広がる姿が特徴的。水面に浮かぶ蓮の花や孔雀を連想させ、通常の打ち上げ花火とは異なる幻想的な風景を描き出す。連続して空に打ち上がる「スターマイン」と同時に水中花火が開くこともあり、その立体的なコントラストの美しさには思わず息を呑む。

陸上に打上筒を斜めに置き、水面で花開くように打ち出したり、水上のいかだなどにセットするなど、水中花火を実現させるにはさまざまな方法があるが、宮島の大会は点火した花火玉を、ボートの上から順次投げ込んでいくスタイル。花火が開くとともに厳島神社の大鳥居がシルエットとなって浮かび上がる様は、まさにここでしか見られない「記憶に残る」花火といえるだろう。 (左写真提供:社団法人 宮島観光協会

花火の他にも、厳島神社にて行なわれる夏の催事がある。大会当日、8月14日(火)の午前10時30分から行なわれる「玉取祭(たまとりさい)」は、約400年前から伝わる由緒正しいお祭り。大鳥居前の海中に高さ8メートルのヤグラが出現。ここに吊された幸福の宝珠を取るために、ふんどし姿の若い衆が人間ピラミッドを組んで飛びかかる。宝珠は海中に落ちてからも争奪戦が続き、最後に注進所に持ち込んだものには将来幸運が約束されると言われている。

ちなみに、花火・玉取祭前日の13日からの場所取りは景観を損ねるという意味もあり、禁止されている。よって当日は早い時間から観光客や写真愛好家が島に訪れる。また、大鳥居とのコントラストは堪能できないが、対岸に位置する廿日市市(旧大野町周辺)もビュースポットのひとつ。 (右写真提供:goodtime[写真館 二千年一夜])
広島県廿日市市宮島町1-1(厳島神社)
JR山陽本線 宮島口駅下車 フェリーで10分
平成19年8月14日(火)※荒天時は15日・16日に順延
0829-44-2011(社団法人 宮島観光協会)
http://www.miyajima.or.jp/index.htm(社団法人 宮島観光協会)
雑学メモ
■ここでもみられる「水中花火」
「水中花火」は、宮島の他にも海や湖を舞台にしたいくつかの花火大会で見ることができます。これからの季節ですと、「三浦海岸納涼まつり花火大会(8/7)」「2007びわ湖大花火大会(8/8)」「第59回鎌倉花火大会(8/10)」などが有名です。8/17開催予定の「松島灯篭流し花火大会」では、水中花火とともに先祖の霊を供養する無数の灯籠が闇に浮かび上がり、なんとも幻想的な雰囲気に包まれます。
『駅すぱあと』最新情報

************ 改訂情報 ****************
【 鉄道 】
JRは、JR時刻表2007年8月号の内容に対応
私鉄および公営は、2007年7月9日現在の時刻表に対応

夏の臨時ダイヤに対応
 西武鉄道・ゆりかもめ・愛知高速交通・近畿日本鉄道・京都市交通局
 京阪電気鉄道・大阪高速鉄道・北大阪急行電鉄・大阪市交通局・阪急電鉄
 阪神電気鉄道・神戸電鉄・神戸高速鉄道・神戸市交通局 他
         
 ※夏の臨時ダイヤの詳細は「2007年8月第2版」公開後
 「駅すぱあとワールド」(https://ekiworld.net/
 「トピックス&ニュースリリース」にて掲載いたします。
   
  【 空路 】
航空のダイヤは 2007/06/01~2007/08/31 の期間に対応
   
  【 高速バス 】
高速バス約20路線追加対応
 
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駅すぱ・川柳・・・
「床が板張りの車両は、近年きわめて珍しくなりました。和歌山のある私鉄では現役で、木造校舎を彷彿とさせる懐かしい油引きの匂いが、車内に漂っています」とのコメントをいただきました。とても情緒豊かな句ですね。さて、今日から8月に入ります。今はクーラーの時代ですから、電車の窓を開けるといったことも減りましたが、昔懐かしい夏の風景を描くべく、下の句を継がせていただきました。
「新幹線0系は、登場当初は転換シートだった。が、簡易リクライニングシートが採用され、旅行が楽になると思いきや、リクライニングが付いたがために、3人掛けは固定されたまま。半分は進行方向と逆に座らざるを得なかった。これも100系から解消されたが今となっては懐かしい」とのコメントをいただきました。進行方向と逆に座る…子ども達はもちろん、大人でも少しガッカリしてしまいますよね。富士山や沿線のお城を見逃してしまいたくない!そんな想いから下の句を継がせていただきました。
「電車は一度デビューしたら、かなりの長い期間線路の上を走っている。自分が小さい時に乗った電車が、年をとり、そして大人になった今でも現役で走っているのを見ると、なんだか自分の昔を思い出して、懐かしく思ってしまう」とのコメントをいただきました。確かにおっしゃるとおりですね。都会を走る通勤列車は、コストやスピードの課題をクリアするために新車両が続々と投入されましたが、全国各地には昭和の時代から黙々と走り続けている電車が多数あります。さまざまな時代を見てきた電車達に想いを馳せ、下の句を継がせていただきました。
次回2007年9月号は、2007年9月5日(水)配信予定です。お楽しみに!
「駅すぱあとアンテナ」2007年 8月号
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発行  株式会社ヴァル研究所 http://www.val.co.jp/
発行日 2007年8月1日(水)
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