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駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2008年1月号

 








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「駅すぱあとアンテナ」編集部
グラバー園をはじめとした洋館、崇福寺や興福寺などの唐寺。開港以来、異国の文化を柔軟に取り入れてきた街、長崎の冬は、一大風物詩「長崎ランタンフェスティバル」で大陸文化一色に染まる。2008年は2月7日(木)から21日(木)までの開催。暖かな光を灯す赤いランタン(中国提灯)が街に連なり、妖艶なオブジェがあちこちに登場。きらびやかさと迫力に満ちた祭りとなっている。

元来、この祭りを始めたのは長崎に住む華僑の人々。中国の旧正月「春節」を祝うものだった。平成6年より、その規模はスケールアップ。長崎の街ぐるみのイベントとなり、多くの観光客を集めるようになった。今年のメインオブジェは、干支の「子(ねずみ)」。もともと中国では神様の使いとして縁起の良い動物とみなされ、家に居つくことによって災厄を逃れられる伝承がある。湊公園にメインオブジェとして設置される「老鼠娶親(ラオ・スー・チー・チィン)」の高さは約8メートル。柔らかい灯りを放つオブジェの姿は必見だ。他にも動物や龍、「西遊記」をモチーフとしたオブジェが夜を極彩色に染める。

今年の春節はフェスティバル初日。春節礼祭が行なわれる中、カウントダウンしてランタンが一斉に灯る。その数、じつに約15000個。長崎新地中華街をはじめ浜市・観光通りアーケードなど至るところに飾られる。

期間中はイベントが満載。2月9日(土)と16日(土)には、清朝時代の皇帝・皇后をイメージした御神輿と中国衣装を纏った150名あまりが街を練り歩く「皇帝パレード」が行なわれる。2月10日(日)と17日(日)には「媽祖行列」。江戸時代、長崎に入港した中国の船乗り達が、航海安全祈願の神「媽祖」を唐人屋敷の天后堂や興福寺の媽祖堂に安置するための行列を行なっていたことに端を発する。豪華な刺繍が施され、見る者の眼を楽しませてくれるパレードだ。

期間中に毎日行なわれるのは、「龍(じゃ)踊り」。五穀豊穣を祈る神事として古代中国で始まり、約20メートルにも及ぶ龍体を操る。また、日によって極彩色の衣装を纏った中国獅子舞も開催される。大陸文化の香り漂う打楽器の音色と、アクロバットを交えた技が獅子を躍らせて「福」を呼ぶ。その他、中国のサーカスといえる「中国雑技」や沖縄舞踏「エイサー」、胡弓の演奏など、期間中の見どころには事欠かない。

お参りは、ロウソク祈願四堂巡り。唐人屋敷の面影を残す土神堂、天后堂、観音堂、福建会館を順番にお参りし、それぞれにロウソクを立ててお願いをすると夢が叶うといわれている(参加費500円)。お堂を照らす無数の赤いローソクの光、その美しさはなかなか他では味わえない。おりしも今年は北京五輪開催の年。にわかに中国文化が注目を集める中、中華式の「祝い祭」で一年の平安と無事を祈ってみてはいかがだろう。
長崎県長崎市新地町7(湊公園会場)
長崎電気軌道「長崎駅前」電停より正覚寺下行・「築町」電停下車 徒歩3分(湊公園会場)
095-829-1314(長崎ランタンフェスティバル実行委員会)
長崎ランタンフィスティバルの会場となる湊公園や中央公園、長崎新地中華街や唐人屋敷など、各会場巡りに欠かせない交通手段といえば長崎電気軌道。大浦天主堂や長崎出島ワーフ、平和公園など長崎観光の主要スポットへのアクセスも、昔懐かしい市電がしっかりサポートしてくれます。運賃は全区間100円均一。観光であちこち回る場合には1日市電乗り放題の1日乗車券(500円)も便利です。

この長崎電気軌道の面白い点は、「現在」と「過去」が混ざり合っているところ。優れたデザインの工業製品や技術に贈られる「グッドデザイン賞」を受賞した3000形超低床路面電車もあれば、レトロ感覚溢れる車両も数多く走っています。

「レトロ感覚」というと、あたかも「レトロ風」に演出された列車を想像しがちですが、実際は「実物」ばかり。旧小田原電車(150形)、旧西鉄電車(160形)、旧熊本市電(600形)、旧東京都電(700形)、旧仙台市電(1050形)といったように、かつて全国各地で市民の「足」として活躍した車両が、今もなお長崎の街を走っています。

長崎ランタンフィスティバル期間中は、特別車両として電飾列車が登場。長崎の文化を写す「鏡」としても機能する市電、いつまでも活躍してほしいものです。

◇長崎電気軌道  http://www.naga-den.com/
 
冬、雪に覆われる青森県八戸市。この地で例年2月17日から4日間に渡って行なわれる豊年祭が「八戸えんぶり」だ(「お庭えんぶり」は22日まで)。そのルーツは今から800年以上も遡る。「えぶり」と呼ばれる農具を手に掲げて踊ったことから「えんぶり」に転じ、元来は儀式色の強い祭だった。しかし今では国の重要無形民俗文化財に指定され、青森冬の三大祭りのひとつとして全国から観光客が押し寄せる規模に発展した。

八戸えんぶりは、春の訪れと一年の実りを「舞(まい)」によって祈願する。その舞は、種蒔きから稲刈りまで、田植えの過程を模したもの。太夫と呼ばれる舞手は農耕馬の頭を象徴する烏帽子(えぼし)を被り、頭を大きく振りかざして舞う。もともと「えぶり」という農具は土を摺(す)り、平らにならすためのもの。そのため、えんぶりを舞うことも「えんぶりを摺る」と呼ぶようになった。

えんぶり摺りは、阿波踊りなどと同様にチーム単位で行なわれ、舞手の他に笛、太鼓、手平鉦(てびらがね)など総勢15~30名程度でひとつの「組」となる。初日にあたる2月17日の朝、各組は長者山新羅神社に集合。本殿を前に各組が入れ替わりつつえんぶり摺りを披露する「奉納摺り」から祭は始まる。朝の冷気を振り払うような活気が境内に満ち、観る者も目が覚める思いだ。

奉納摺りの後、市中心街へ行列となって練り歩く「えんぶり行列」が行なわれる。各組が大通りに差し掛かると、八戸えんぶりの見どころのひとつ「一斉摺り」の始まりだ。例年30を超える組が参加しているが、そのすべてが大通りで一斉に「摺り」を行なう。その迫力は圧巻というしかない。

その後、祭りの最終日まで、八戸市公会堂や市役所前市民広場の特設ステージなど各地でえんぶり摺りがこだまする。えんぶりにはゆったりした所作で古式ゆかしい「ながえんぶり」と、テンポが速く勢いのある「どうさいえんぶり」がある。その他、子ども達が舞う「えんこえんこ」や恵比寿様が鯛を釣る様を模した「恵比寿舞」などさまざまな「舞」が行なわれる。それぞれに味があり、観ていて飽きることはない。

さらに見逃せないのが、夜に行なわれる「かがり火えんぶり」。闇に浮かぶ松明の灯りが舞手を照らし、幻想的なこと、この上ない。昼とは異なる趣があり、日本神話や古来伝承の民話の世界に観る者をいざなってくれる。そして「お庭えんぶり」。これはかつて、大地主や豪商などの土間や座敷でえんぶりが披露されていた習慣をなぞらえたもの。国の有形文化財に指定されている更上閣庭園で実施される(観覧は有料)。甘酒と八戸名物「八戸せんべい汁」に舌鼓を打ちながらえんぶりを眺めていると、あたかもいにしえの「旦那衆」になったような気分が味わえる。

一年の「実り」を祈願する、北国の豊年祭。北東北といえば夏祭りが有名だが、新春の祭も風情満点だ。
青森県八戸市長者1-6-10(長者山新羅神社)
JR八戸線 本八戸駅より徒歩15分(長者山新羅神社)
0178-41-1661(社団法人 八戸観光コンベンション協会)

八戸えんぶり以外にも、冬の青森には見どころがたくさんあります。たとえば八甲田山の樹氷。「スノーモンスター」と呼ばれる巨大な樹氷は例年1~2月が見頃。自然が創り上げる巨大な芸術は一見の価値アリです。八戸駅からは、青森駅まで特急つがるで約1時間。青森駅からJRバスで八甲田ロープウェー駅前まで約1時間です。

そして、冬の青森を満喫するローカル線の旅を満喫したいなら、人気のローカル線「津軽鉄道」がおすすめ。津軽五所川原駅から津軽中里駅まで、約20kmの距離を約45分かけて走ります。津軽五所川原駅、津軽中里駅、金木駅以外はすべて無人駅。雪原にぽつんと佇む駅の姿は情緒満点です。

金木駅のある金木地方は津軽三味線発祥の地。金木町津軽三味線会館や太宰治記念館「斜陽館」などがあるので、途中下車してみるのも一興です。

さらにこの地域は、地面に降り積もった雪が風によって吹き上げられる「地吹雪」も名物。過酷な自然現象を逆手に取り、「雪国地吹雪体験」ツアーなどが毎年企画され、町おこしに一役買っています。

その津軽鉄道で一日2往復しているのが「ストーブ列車」です(3月31日まで)。機関車DD350が牽引する客車にはダルマストーブが設置され、車掌さんが石炭の補充や火加減の調整を行ないます。ノスタルジー溢れる冬の鉄道旅行がしたい方はぜひ!

◇津軽鉄道  http://tsutetsu.web.infoseek.co.jp/

 

************ 改訂情報 ****************
【 鉄道 】
  JRは、JR時刻表2008年1月号の内容に対応
  私鉄および公営は、2008年1月16日現在の時刻表に対応

京都市交通局 2008/01/07 ダイヤ改正に対応
東西線
2008年1月7日(月)よりダイヤが改正されます。
今回の改正は、1月16日(水)に開通が予定されている二条~太秦天神川駅までの延伸区間において、1月15日(火)まで設備等の機能確認などを行なう必要があるため、早めのダイヤ改正となります。
京阪電気鉄道 2008/01/07 ダイヤ改正に対応
大津線(京津線、石山坂本線)
2008年1月7日(月)よりダイヤが改正されます。
今回の改正は、京都市交通局地下鉄東西線の1月16日(水)に開通が予定されている二条~太秦天神川駅までの延伸区間に、一部京津線車両が乗り入れることによるものです。
なお、1月7日(月)~1月15日(火)までの間は、延伸区間となる二条~太秦天神川駅間で京都市交通局の訓練運転が実施されるため、一部京津線車両が乗り入れ区間延長の開始は1月16日(水)からとなります。
京都市交通局 2008/01/16 新駅及び延伸開業に対応
東西線
2008年1月16日(水)より、新駅「西大路御池」「太秦天神川」及び二条~太秦天神川駅間が延伸開業されます。
埼玉新都市交通 2008/02/02~2008/02/24 臨時ダイヤに対応
ニューシャトル伊奈線
2008年2月2日(土)・3日(日)・9日(土)~11日(月)・16日(土)・17日(日)・23日(土)・24日(日)は不定期列車が運転されます。
 

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次回2008年2月号は、2008年2月6日(水)配信予定です。お楽しみに!
「駅すぱあとアンテナ」2008年 1月号
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発行  株式会社ヴァル研究所 http://www.val.co.jp/
発行日 2008年1月9日(水)
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