ユーザーサポート

駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2011年10月号







車窓から秋の風景を眺めながら、駅弁に舌鼓を打つ…なんとも贅沢なひと時だが、そう何度も旅行の機会を作るのは難しい。そこで、駅弁を“お取り寄せ”して、自宅で味覚の秋を堪能してみてはいかがだろう。今回は、お取り寄せ可能なおすすめ名物駅弁を紹介してみたい。

まずは、島根県松江駅の名物駅弁「島根牛 みそ玉丼」だ。松江で弁当・仕出し業を営む一文字家の同駅弁は、“駅弁の甲子園”の異名でも呼ばれる新宿・京王百貨店の「第46回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」の「駅弁とうまいものアンケート駅弁編」で見事1位を獲得した。今、もっとも話題性に富んだ駅弁といえるだろう。

「島根牛 みそ玉丼」には、地元の食材がふんだんに使われている。ご飯には、島根県産こしひかりを使用。さらに牛肉は、のんびりとした風土の中で育てられた島根牛。さらに奥出雲地方の天然醸造味噌と地元のお酒を合わせ、甘辛く炊き込んでいる。

京王百貨店の駅弁大会では、山形県米沢駅の「牛肉どまん中」など、牛肉をあしらった駅弁には必ずといってよいほど長蛇の列ができる。一文字家の「およぎ牛弁当」も2008年の大会で人気を博した。その中で1位を獲得したということは、やはり味噌仕立ての甘辛さと、真ん中に据えられたトロトロの玉子のハーモニーが絶妙だからだろう。これまでの牛肉系駅弁とは一味違った贅沢さを味わえるだろう。

もうひとつ、一文字家から取り寄せたいのは、同じく松江駅の駅弁「境港水揚げ 蟹としじみのもぐり寿し」。日本一の漁獲高を誇る新鮮な紅ズワイガニを使用。漁船から下ろすと同時に茹で上げるため、コクの深い味に仕上がるという。しじみのしぐれ煮は、ご当地名産の郷土料理。かつては宍道湖で育まれたしじみを使っていたが、近年では環境の変化によって高値となり、駅弁に使われているのは他の産地から取り寄せたものだそうだ。それでも長い年月を経て培われてきた調理技法は健在。ご飯の下にもしじみが潜っているゆえの“もぐり寿し”だ。

一文字家のお取り寄せは、鮮度を保ちやすい10月から3月の期間限定だ。一文字家のホームページ上にある注文フォームから注文することができる。ただし北海道、東北、九州、沖縄、離島などは、残念ながら消費期限の関係上、お取り寄せはできない。配送地域の限定は一文字家に限ったことではなく、安全で美味しい駅弁を届ける業者の間では、ごく一般的といえる。

ぜひともこの秋、人気駅弁を入手して、その味を堪能してみてほしい。

■島根牛 みそ玉丼/境港水揚げ 蟹としじみのもぐり寿し(一文字家)
http://www.ichimonjiya.jp/
九州が誇る名物駅弁として名の知れた「有田焼カレー」。有田焼のお膝元、佐賀県有田駅の駅弁だ。

同駅弁を販売しているのは、ギャラリーとカフェが一体になった「創ギャラリーおおた」。駅前に店を構えている。

2007年に有田駅の駅長からの呼びかけで、同店でもともと人気メニューだったカレーを駅弁「有田焼カレー」として発売することになった。なにしろ、器が有田焼の磁器という珍しさもあり、京王駅弁大会などの出店を経て人気に火がついた。

カレーには、28種のスパイスを使用。有田の水や棚田米など、地元産素材にもこだわりをみせている。レンジで温めると、上に乗ったチーズとカレーが香ばしい匂いを醸し始め、食欲が大いにそそられる。一口食べると、カレーのコクとチーズの風味が相まって、なんとも美味。器がついて1500円(税込)というのもリーズナブルだ。実際にこの器は、丼物や麺類、煮物のお皿などに最適で、駅弁を食べ終わった後もかなり重宝する。

「磁器製の器で温めて食べる」という特性から、お取り寄せに向いている駅弁ともいえるだろう。消費期限も他の駅弁に比べて長く、製造日より5日となっている。クール便での送料は地域によって異なるものの、基本的に全国どの地域に住んでいてもお取り寄せ可能だ。ちなみに有田駅で購入すると、売店で温めてもらってから出されるシステムになっている。電車の中で食べると、かなり匂いが車両内に行き渡ると思うが、それも含めて有田名物といえるだろう。

また、お取り寄せでは通常の「有田焼カレー」の他に、有田の有名作家、大串惣次郎先生作の器を使い、佐賀産和牛ステーキ入りの有田焼カレーに仕立てた一品や、有田の中でもトップクラスの窯元「福泉窯」の器を使った「プレミアム有田焼カレー」なども用意されている。

■有田焼カレー(創ギャラリーおおた)
http://www.sagafan.com/shop/shopinfo/shc/oota/
全国には、数多くの寿司駅弁がある。空腹の時は、三度の食事のひとつとしてボリュームのある駅弁を食べたいと感じるだろうが、小腹が空いている程度なら、ちょっとつまめる感覚の寿司駅弁があると非常に助かる。

また、一般的な江戸前の握り寿司よりも日持ちする“押し寿司”が駅弁として多い点も特徴のひとつ。握り寿司よりも以前に生まれた伝統的な押し寿司の製法が、駅弁として理に適っているというわけだ。

お取り寄せ可能な駅弁として代表的なのが、富山駅の「ますのすし」。お土産としてはもちろん、ときおりスーパーの駅弁フェアなどでもよく見かけるため、食べた経験のある方も多いことだろう。豊かな自然に育まれた富山産の米、良質な塩を馴染ませた新鮮な魚、そして程よい酸味と甘味が備わったお酢。さらに緑色の国産笹、通気性の高い「曲物(まげもの)」の器に入れられたその姿も味わい深く、郷愁をそそる。一人で食べてもいいし、パーティーなど人が集まった際に切り分けて食べるのもいいだろう。

神奈川県大船駅の名物駅弁「鯵の押寿し」の場合、夏の間はお取り寄せできないが、気候や気温を見計らって例年10月頃から通販がスタートする。北海道、東北(福島を除く)、中国、九州、沖縄を除く各都道府県にお届け可能。出荷日の翌日・午前中配達可能な地域に限定されている。

脂の乗った中鯵を伝統の合わせ酢で締めた一品は、さっぱりとしていながら、鯵の旨味がしっかりと後を引く味わい。関東風に握った後、関西風に押して仕上げている。お腹が空いている時はもちろん、お腹がある程度満たされているときもスルリと入ってしまうから不思議だ。お酒の肴としても良く合う。

旅の気分が味わえる、秋のお取り寄せ駅弁。ぜひ一度、利用してみてはいかがだろう。

■ますのすし(ますのすし本舗 源):http://www.minamoto.co.jp/

■鯵の押寿し(大船軒):http://kamakura-brand.com/ofunaken/
次回2011年11月号は、2011年10月26日(水)配信予定です。お楽しみに!
「駅すぱあとアンテナ」2011年10月号
メールマガジンの登録、変更、停止
お手持ちの『駅すぱあと』登録番号とパスワードをご用意ください。
https://secure.ekiworld.net/eworld/menu/menu.do?event=18
発行  株式会社ヴァル研究所 http://www.val.co.jp/
発行日 2011年9月28日(水)
お問い合わせ https://ekiworld.net/contact/
このメールは『駅すぱあと』登録ユーザーの方でメール配信を
ご希望されたお客様にお送りしています。
このメールをご覧になる際の環境は、次のとおりです。
(一部環境で正しく表示されないことがあります)
【Windows】
●OS:Windows XP、Windows Vista、Windows 7
●メーラー:Outlook Express 6.0以上、Windows メール 6.0以上、Windows Liveメール
●ブラウザ:Internet Explorer 6.0以上
【Macintosh】
●OS:9/10
●メーラー:Mail
●ブラウザ:safari

お客様の個人情報は、責任をもって管理いたしておりますが、個人情報保護法の施行に伴い、
改めて当社の個人情報保護方針ならびにポリシーをご案内させていただきます。
<個人情報保護方針>
http://www.val.co.jp/privacy.html