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駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2012年7月号








手つかずの大自然や、豊かな海の幸、山の幸がもたらす郷土グルメの数々。夏の避暑地として、北海道はとても魅力的に映る。その広さゆえ、地域によって暑いところもあるが、概ね夏は涼しく、湿度も低い。ご存じのとおり梅雨もない。今年の夏、北海道旅行を計画している方もいることだろう。

そんな北海道を舞台に、7月1日(日)から9月30日(日)にかけて、JRグループと地域が一体となって取り組む観光キャンペーン「北海道デスティネーションキャンペーン」が開催される。もともと北海道には多彩な観光列車があり、観光客を楽しませてくれているが、今回のキャンペーンに伴って新たな列車もデビューする。さっそくご紹介しよう。

まずは、特急「ヌプリ号」。アイヌ語で「山」を意味する「ヌプリ」と名付いた同特急は、函館と札幌間を結ぶ。函館を出発し、長万部から室蘭本線・千歳線を経て札幌に向かう通称"海線"ではなく、長万部からニセコ、小樽を経由して札幌へ向かう通称"山線"ルートを辿るところが特徴的だ。そのため、車窓からは駒ヶ岳や羊蹄山などを望むことができ、車内では地元ガイドによるビューポイントの紹介等も行われるとのこと。札幌と函館、双方を巡りたい観光客にとっては、恰好の"足"となりそうだ。8月6日(月)から8月31日(金)にかけて、毎日運行される。
函館、札幌はご存じのとおり観光名所が目白押しだが、特急「ヌプリ号」が走る沿線にも見どころが多い。

函館から程近い大沼国定公園は、3つの湖と駒ケ岳を抱く景勝地。湖には大小100を超える小島が浮かび、そのいくつかは橋で結ばれて網目のように道が続く遊歩道となっている。運がよければエゾリスなどの小動物と遭遇できるかもしれない。

なお、7月14日(土)から22日(日)にかけての土・日・祝日および7月28日(土)から8月5日(日)の毎日、函館から大沼公園駅を経て森駅までを結ぶ「SL函館大沼号」が運行される。SLに乗って出かける自然散策は、なんとも魅力的だ。
北海道の東側、いわゆる「道東」は、北海道の大自然を味わうにはうってつけの地。今年の夏は、釧路と根室間を結ぶ、快速「北太平洋 花と湿原号」がデビューする。

運行日は、7月21日(土)から8月31日(金)にかけての毎日。この路線は、通称"花咲線"と呼ばれるローカル線で、湿原や酪農地帯、海、荒涼とした原野など、変化に富んだ車窓の風景に定評がある。掘りごたつ仕様のお座敷列車が利用されるため、のんびりくつろぎながら、"北海道らしさ"を象徴する風景を楽しもう。
釧路と塘路を結ぶ「くしろ湿原ノロッコ号」も健在。外観は、翼を広げたタンチョウの姿をモチーフに設計されたログハウス風で、2号車から5号車までは、広い窓が人気のノロッコ特製の「展望車」車両となっている。

釧路駅を出発した列車が市街地を抜けると、左手には雄大な釧路湿原が広がる。遠くに望むのは、雄阿寒岳や雌阿寒岳、美しい円錐状の阿寒富士といった阿寒連邦。

そしていよいよ列車は、釧路湿原の中央部へ。

屈斜路湖を水源とする釧路川が蛇行し、カヌーを楽しむ人々の姿も間近でみることができる。

なにより、自動車での立ち入りが禁止されている釧路湿原の大自然を堪能できるところが、最大の魅力だろう。
塘路から釧網本線を北上し、摩周湖に屈斜路湖、川湯温泉などの観光名所に訪れてみるのも一興だ。

さらに北へ足を伸ばすと、そこは世界自然遺産「知床」の地。シーカヤックやトレッキングなどアクティビティも充実していて、かけがえのない自然のまっただ中に身を置くことができる。

「オシンコシンの滝」や「オロンコ岩」「知床五湖」「プユニ岬」などの「知床八景」は、なかなか本州ではお目にかかれない絶景が広がっている。

なかでも珍しいのが「カムイワッカ滝の湯」。知床硫黄山の中腹から涌き出る温泉が川に流れ込み、川全体が流れる温泉のようになっている。

冬期は通行止めになるため、夏ならではの観光名所として知られ、例年、全国から観光客が訪れている。
北海道の中央に位置する富良野、美瑛、旭川の夏も、見どころが多彩で例年多くの観光客を集めている。その足として活用したいのは、やはり観光列車だ。

札幌と富良野を結ぶ「フラノラベンダーエクスプレス」は、乗り換えなしで片道約2時間で走るリゾート特急。7月14日(土)からは1日3往復運転となり、さらに便利さが増す。昨年デビューを飾った快速「リゾートみなみふらの号」は、7月14日(土)から8月12日(日)の土・日・祝日に、富良野と新得間を1日1往復する。大きな窓から望む金山湖の雄大な風景が素晴らしいと同時に、途中には映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった幾寅駅があり、ここで降りてロケセットや街並みを楽しむのもひとつの手だ。

札幌から旭川に向かう場合は、特急「旭山動物園号」が便利。列車の中にも外にも動物のイラストが散りばめられているだけでなく、動物の着ぐるみを着たモグモグメイトが紙芝居を読んでくれたり、ぬいぐるみ型の椅子に座って記念撮影したりと、全国区の知名度を誇る旭山動物園に向かう気分を存分に盛り上げてくれる。

十勝岳や富良野岳などの山々をはるか遠くに見据えながら、のどかな富良野・美瑛の田園風景の中をのんびり走るのは「富良野・美瑛ノロッコ号」。6月9日(土)から8月31日(金)の毎日、旭川・美瑛と富良野を結んでいる。

美瑛は昨年の「駅すぱあとアンテナ」11月号でも紹介したが、秋には秋の、夏には夏の良さがある。青く澄んだ空に、鮮やかな緑の丘のコントラストを眺めていると、心の奥底まで晴れ晴れとした気持ちになれる。

7月から8月にかけては、「富良野・美瑛ノロッコ号」の車窓もいっそう華やぐ。雄大なラベンダー畑を満喫できるからだ。運行期間中には、臨時駅として「ラベンダー畑駅」が設置される。

ラベンダー畑駅から徒歩7分も歩けば、この地を代表するラベンダー畑「ファーム富田」に到着。ラベンダーの紫一色に丘が染まる「トラディショナルラベンダー畑」の見頃は例年7月上旬から8月上旬にかけて。ラベンダーの紫に加え、6色の花々がゆるやかな丘に鮮やかな虹色を描く「彩りの畑」は、7月中旬から7月下旬にかけてが見頃となる。夏の思い出として、鮮明に記憶される風景の中、のんびりと散策を楽しもう。他にも、季節に応じてカリフォルニアポピーや姫金魚草、キンセンカ、サルビア、コスモスなどが咲き、訪れる人々を迎えてくれる。

雄大な北海道の夏を、ぜひ鉄道の旅で楽しんでみてはいかがだろう。

■北海道デスティネーションキャンペーン
http://www.hokkaido-dc.jp/


次回2012年8月号は、2012年7月25日(水)配信予定です。お楽しみに!
「駅すぱあとアンテナ」2012年7月号
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発行日 2012年6月27日(水)
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