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駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2013年6月号








近年は、工場やメーカーなどの製造過程を見学できるツアーが人気を博している。同時に注目されているのが、思わず「大きい!」と唸ってしまう、巨大な建造物などを巡るツアーだ。間近で眺めたときの感動は、まさに「百聞は一見にしかず」の世界。今回は、私達の生活の基盤を支えている"都市の骨格"というべき施設の中で、見学できるスポットをご紹介しよう。

まずは埼玉県春日部市にある首都圏外郭放水路。この地域は洪水が起きやすい地形だったことから、その対策として地下に建造された施設である。埼玉県を流れる中川や倉松川といった中小河川が溢れそうになった場合、水を立坑から地下に取り込んで、総延長約6.3キロメートルの地下トンネルを通じて江戸川へ流す役目を担っている。

目を見張るのは、その規模だ。洪水を取り込む5本の巨大立坑は、直径約30メートル、深さ約70メートル。スペースシャトルがすっぽりと入る大きさだ。トンネルの長さは約6.3キロメートルで、国道16号線の地下約50メートルのところを走っている。

なにより圧巻で、見学会の目玉となっているのが、トンネルを流れる水の勢いを弱めるための巨大なプール、調圧水槽だ。広さはサッカーのグラウンドほどだが、高さは約18メートル、林立する柱の数は59本。この柱は、地下水が貯まることによって水槽そのものが浮いてしまうのを防ぐため、1本あたり約500トンという巨大なものになったそうだ。地下の大空間に巨大な柱が立ち並ぶ姿は、どこか荘厳な雰囲気すらある。まるでギリシャのパルテノン神殿のようだ。

見学会では、まず「龍Q館(庄和排水機場)」にて、ビデオや模型展示などで放水路の概要を解説してくれる。施設の役割と全体像を捉えたうえで屋上を見学(雨天時等、中止になる場合あり)。そして100段以上の階段を降りて、調圧水槽の中に入ることができる。もちろん、稼働状況によって見学できないこともあるが、原則として見学会は毎週火曜~金曜に、1日3回開催されている。見学は無料だが、事前に予約が必要だ。ホームページから申し込めるようになっているので、巨大建造物に圧倒されたい方はぜひ訪れてみてほしい。

■首都圏外郭放水路(国土交通省江戸川河川事務所)
http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/gaikaku/

人びとの移動手段となる交通機関も、都市の骨格をなすもののひとつ。空の旅を快適かつ安全なものにする飛行機の整備風景を見られるのが、ANA(全日空)の機体工場見学だ。

見学は、東京モノレールの新整備場駅から徒歩約15分のところにある機体メンテナンスセンターで行われる。入館手続きを済ませたら、まずは講堂でANAグループが使用している飛行機についての解説。来場者の年齢層に合わせて、スライドや映像などを交えながらわかりやすく紹介してくれる。

次は、案内担当者の引率のもと、ヘルメットを着用していよいよ格納庫へ。日によって格納している飛行機の種類や機数は異なるものの、巨大なジャンボジェット機が5機も格納できるとあって、そのスケールはまさに圧巻。さらに飛行機も、空港などで眺めるよりも間近に迫り、エンジンの大きさなどに圧倒される。また、機体に設置されたカメラや、翼部分に設置された雷対策の放電管など、普段は気づかない細部まで手に取るようにわかるのも、間近で見られる見学ならではのことだ。

飛行機は、飛行時間ごとにさまざまな整備が義務づけられている。エンジンのチェックをしているときもあれば、巨大な機体をジャッキで持ち上げているときもあり、どんな整備が見られるかは訪れてからのお楽しみだ。

また、巨大なタイヤが積まれていたり、きちんと管理された工具箱が並んでいたりと、飛行機以外の見どころも豊富だ。 また、晴れた日などには格納庫の側面の扉が開け放たれることもある。飛行機が出入りするだけあって、その扉も巨大だ。扉のすぐ脇は滑走路となっているため、運が良ければ飛行機の離着陸を目の前で見られることになる。飛行機ファンはもちろん、誰もが感動してしまう風景に出会えたら幸運だ。

見学は、電話もしくはホームページから予約することができる。人気を集めている見学だけに、早めに申し込んでおくのがおすすめだ。

■機体工場見学のご案内(ANA)
http://www.ana.co.jp/cp/kengaku/index.html

かつてダムといえば、貯水されているダム湖を中心としたレジャーが一般的だった。しかし近年では、ダムそのものを目的として各地のダムを巡る人も少なくないようだ。森の中に忽然と姿を現すダムのスケールを目当てに巡っていると、重力式やアーチ式など、ダムの形式の違いがだんだんとわかってくる。するとさらにダム巡りが楽しくなるということだろう。

神奈川県の愛甲郡と相模原市にまたがる宮ヶ瀬ダムは、中津川に建設されたダム。首都圏最大級の規模を誇り、神奈川県の水がめであると同時に、洪水調整や発電などの役割も担っている。最大の見どころは、ダムの壁面から大量の水が放たれる観光放流だ。

1秒間に30立方メートルもの水が6分間、2本の太い筋となって轟音とともに流れ落ちる。そのダイナミックな景観は、まさに人口の滝だ。晴れた日には虹が架かることもあり、訪れた人の歓声がダムにこだまする。実施日は、原則として4月から11月までの毎週水曜日、毎月第2日曜日、毎月第2第4金曜日。その他、不定期にイベント放流が行われている。ホームページで実施日をチェックしてから出かけよう。ダムの巨大さを体験できるケーブルカー「宮ヶ瀬ダムインクライン」や、ダムについて楽しく学べる「水とエネルギー館」もぜひ訪れてみてほしい。

■宮ヶ瀬ダム(国土交通省 相模川水系広域ダム管理事務所)
http://www.ktr.mlit.go.jp/sagami/

■宮ヶ瀬ダム 平成25年 観光放流実施日(PDF)
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000076012.pdf

西日本のダムでは、広島県山県郡安芸太田町の温井ダムをおすすめしたい。えん堤の高さは156メートル、長さは382メートル。アーチ式コンクリートダムの中では、富山県の黒部第四ダムに次ぐ第2位の高さを誇る巨大ダムだ。

温井ダムの場合、ダム本体をはじめ、管理所内のダム資料館が一般に開放されていて、誰でも自由に見学することが可能だ。見学トンネルや展望デッキに向かうエレベーターも完備されている。温井ダムの貯水池は龍姫湖と呼ばれ、自然生態公園や滝山峡記念庭園など、散策するにはもってこいのエリアも豊富。家族揃って出かけたいスポットだ。

■温井ダム管理所(国道交通省 中国地方整備局)
http://www.cgr.mlit.go.jp/nukui/


【 鉄道 】
JRは、JR時刻表2013年6月号の内容に対応
私鉄および公営は、2013年5月17日現在の時刻表に対応

富山地方鉄道
市内電車
2013/5/17 
新駅「中町(西町北)」開業とダイヤ改正に対応
福島交通 2013/6/1~2013/6/2 臨時ダイヤに対応
東武鉄道 2013/6/1~2013/6/30 臨時ダイヤに対応
西武鉄道 2013/6/1~2013/6/30 
新宿線、西武園線、国分寺線 臨時ダイヤに対応
  2013/6/2~2013/6/26 
池袋線、狭山線、新宿線、多摩湖線 臨時ダイヤに対応
小田急電鉄 2013/6/8~16の土曜休日
特急の「開成」駅臨時停車に対応
神戸電鉄 2013/6/13~2013/6/16 粟生線 臨時ダイヤに対応
【 路線バス 】
以下の路線バスに新規対応

龍神バス

以下の路線バスダイヤ情報を追加

京成バス
【 コミュニティバス 】
以下のコミュニティバスに新規対応

大阪府四條畷市

次回2013年7月号は、2013年6月26日(水)配信予定です。お楽しみに!
「駅すぱあとアンテナ」2013年6月号
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発行  株式会社ヴァル研究所 http://www.val.co.jp/
発行日 2013年5月29日(水)
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